3月になると2作目『1107ミリの感動』がリリースされる。
監督はデビュー作と同様に沢城昭彦監督。このビデオで松坂季実子は黒木香、青木琴美、当時テレクラの本でテレクラブームに火を付けた成田アキラ夫妻と共演した。
撮影中は、3作目のリリースが終われば引退する予定だったらしいが、すでにダイヤモンド映像のエースになりかかっていた。
TV、雑誌への露出。それまでの黒木香、豊丸の時代は色褪せ、もっとも知名度の高いAVギャルという立場を得たのである。
それとともに、巨乳ブームという言葉が生まれたのである。
AV時代に移行して以来、巨乳ブームと呼ばれたのは、この時が始めてだっただろう。
余談だが、それまでオッパイの大きい女性に対し、ボインと呼んでいた。松坂季実子の110センチのバストはボインという感じではなかく、まさに巨乳であった。
その頃から、だんだんボインという言葉は死語になる。その確信犯は松坂季実子に他ならないと睨んでいる。
『乳淫感物』『乳と息子』『娘よ!!』『乳酷管理法違反』『女医・季実子』(以上沢城昭彦監督)と月1本ペースで順調に新作をリリース。こうなったら勢いは止まらない。
『弁護士・季実子』では巨乳AVギャルとしては先輩に当たる菊池エリと共演。
元祖お嬢様AV女優高倉真理子、金の鯱等アクロバチックFUCKが売りだった坂上真琴なども共演。ダイヤモンド映像は、その黄金時代を築き上げつつあった。
この時期から、他のAVメーカーも巨乳ギャルと続々とデビューさせていったのである。
巨乳美少女いとうしいな。Fカップの巨乳にスレンダーな下半身とスタイル抜群だった庄司みゆき。樹まり子もDカップはあったせいか、巨乳ギャルとして扱われることも多かった。
しかし彼女らは、しょせんそれまでのバスト90センチ代。Fカップあれば大きい方で巨乳のトップは依然として松坂季実子を超える人材は登場しえなかったのである。
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