90年の夏になると写真週刊誌のグラビアに桑田ケイというコが登場した。
バスト112センチが売り文句で「季実子よりデカい胸」がキャッチフレーズだった。
写真週刊誌に登場した時点では目線が伏せられており、これは強力なライバルが登場したかと思わせたが、ビデオに登場した桑田ケイは橋にも棒にもかからないブスであり、ますます松坂季実子の存在をアピールするだけに終わった。
『高級官僚・季実子』でとうとう村西監督と遭遇。
このタイトルは当時「メガネをかけたAVギャル」を売りにした野坂なつみも共演。(野坂は現在たのきんトリオの野村義男と結婚)野坂のデビュー作『エロティシズムを超えて』と同様フィリピンロケを敢行。上巻、下巻、完結編の3部作に及ぶ大作だった。
また、当時フィリピンに在住していた日影忠男やパリの人肉食い事件の佐川氏が登場。ここ数年、佐川氏がV&R作品に登場するようになったが、その原点はこのシリーズにあった。
90年8月に桜樹ルイが電撃移籍を遂げると、ダイヤモンド映像は監督勢の強化にも当たる。
『みやびやかなあげまん』を監督した木村文武氏は、かつて『月光仮面』の役をやっていたというオジィさんだった。
これは、撮影中にヤクザが怒鳴りこんできたり、共演のモデルと松坂季実子がケンカを始めたりして、なかなか思うように撮影が進行しないドキュメント。
もちろん、シナリオがあって、そこにアクシデントが生まれる裏舞台はあるものの、そのタイトルからイメージさせる世界とのギャップがユニークな作品だった。
この辺りで松坂季実子主演タイトルは18作を数えた。
当時のダイヤモンド映像のイケイケ状態を物語る勢いではあるものの、徐々に松坂季実子自体の存在感にトーンダウンを感じられるようになってきたのだ。
彼女ほどのド級の巨乳ではないものの、田中露央沙、美雪沙織など新しい巨乳ギャルもダイヤモンドからデビューした。
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