ちょっとした期待を持ちながらビデオを再生させる。 |
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「マロは…」という口調には笑ったが、主演の美人は醒めた顔で悪ノリしている監督に付き合っているように見えた。光源氏監督とは、これまでFAプロなどで男優をやっていた山科薫氏だった。 現在でも、AV制作や風俗関係のライターをやっている。 当時は、制作サイドも充実させるべくダイヤモンド映像は監督の引き抜きなども激しい時代だった。 細かい内情は、もはや藪の中だが、山科氏も、村西御大が制作、男優として専属契約を交わしたのであろうと推理する。 もちろん『大和撫子』でも光源氏と卑弥呼の本番はあったものの、まだ素人意識しかない卑弥呼には、役を作り切った山科氏とのセックスで本領発揮はしなかった。 この時点での卑弥呼は、ひょっとするとビデオ2、3本で消えてしまいそうな素人もどきAVギャルでしかなかった。 |
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