渋谷さんは不動産関係の仕事をしてるお金持ちだって他の女のコから聞いて、
絶対に自分のお客さんにしたかった。ブランド物が欲しい、海外旅行にも行きたい。 デザイナーズマンションに住みたいし、エステに通うのだってお金がかかるのよ。
だから私、渋谷さんをお客につけてナンバー1になりたかったの。知ってた？ ナンバー1とナンバー2じゃ、お店からの待遇も貰える給料も全然違うのよ。みひろちゃんより私の方が絶対に美人。
なのにこんなにも稼ぎが違うなんておかしな話じゃない？渋谷さんとの関係?1回だけ寝たわよ。だから、さっきも話したでしょ？ 指名が欲しかったって。
あ、私、客とのセックスも仕事の延長だと思ってるから。指名を取るならお店で嫌な客に媚売って接客するより、セックスしたほうがずっと手っ取り早いもの。
みひろちゃんが他のお客の指名で席を立った隙に私は渋谷さんの耳元で囁いたの。 “今夜アフターしてくれません?”って。食事もせずにいきなりホテル直行。スケベな見た目通り、エッチも全然スマートじゃないの。それに変態っ!
私を縛ってねちねち身体中舐め回したかと思ったら、今度は目の前でオナニーして見せろとか…。ね、普通じゃないでしょ。 なのにあの男、私があれだけ頑張ったのに次にお店へ来た時もまたみひろちゃんを指名したのよ!
刑事さん、私のこの悔しさ分かる? あ、私はやってないわよ。でも、正直、犯人には感謝してるわね。
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