AV memorial 桜樹ルイ

折しもAV業界は世代交代にさしかかっていた。

女王樹まり子を筆頭に、木田彩水、星野ひかる、林由美香と当時の人気ラインナップは引退していった。
ダイヤモンド映像専属女優を見ても、松坂季実子はすでにトウがたったという印象もあり、田中露央沙、美雪沙織、野坂なつみらは、ちょっと地味なハードコア女優という感じがした。
新しく出てきた新人では渚友紀、鈴木千秋、嶋ひろみなどがいたが、いずれも樹まり子の後継者にななれそうにないメンツである。
背景に、こういう状況があったとしても、話題だけでトップになれる訳ではない。
16歳で初体験以降、プレイベートでも3P経験を持ち、家の近くの砂利道でもセックスしたというエピソードを持つ桜樹ルイである。
それまで隠していたスケベなキャラクターを大爆発させたのがダイヤモンド映像への移籍事件だ。
そして、その才覚を開化させたのは、まぎれもない天才村西とおる監督だったのである。

翌月の10月21日、第二弾『新説・伊豆の踊り子』がリリース。
無論、川端康成の名作小説をモチーフにしたダイヤモンド映像の文芸路線である。
大河ドラマにも出演経験のある桜樹ルイは、ドラマ部分でも実力を発揮した。
もちろん見所は、着物の裾をはだけて本番をするという時代劇っぽい味のあるカラミである。
ダイヤモンド映像というとインタビューに始まって、ハメ撮り、本番というビデオが多いという印象があるが、そうでもない。
けっこうストーリー物には力を入れていて、海外ロケを慣行した作品なども数多いのである。
しかし『伊豆の踊り子』の前、10月6日にはステラから『堕天使タマにはしゃぶりつきたい』がリリースされていた。
その後、『タマしゃぶ』と呼ばれる名シリーズの第一弾である。
この作品はVIPと桜樹ルイとの間で、まだ契約が残っていたためにリリースされたと考えられる。