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小林雅子……しのざきさとみ
小林郁夫…かわさきひろゆき
江藤律子……相 沢 知 美
月間栗夫…かわさきひろゆき(二役)
羽衣聖子……佐々木 基 子
羽衣多古造…神 戸 顕 一
地獄の門番…神戸顕一(二役)


監 督……深 町   章
企画・脚本…福 俵  満
撮 影……飯 岡 聖 英
照 明……多 摩 三 郎
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……佐 籐   吏
現 像……東 映 化 学
スチール…津 田 一 郎

  

温泉旅館を女手一つで切り盛りする未亡人の雅子。事故死した夫の郁夫は成仏できずに幽霊となって時々この世にさまよい出てくるが、二人がセックスできるのは孟蘭盆の夜だけ。ところが郁夫とウリ二つの栗夫が旅館にやって来て…。

 未亡人の小林雅子は地方の温泉旅館を女手一つで切り盛りしていた。雅子の姪の江藤律子は東京の短大業してからずっとこの旅館で手伝いをしていた。ある夜、雅子の前に死んだ夫の郁夫が幽霊となって現れた。律子と浮気した姦淫の罪のせいで賽の河原に待機を命じられている彼は時折地上にさまよい出て一年に一度、七月十五日の孟蘭盆の夜だけこの世で雅子と交わることが出来るのだった。郁夫はその日を心待ちにしていた。

森の中では一流のホテルのシェフを目指しながら突然リストラされて生きる気力を失った月間栗夫が首吊り自殺を図ろうとしていた。栗夫はいざというところで臆病風が吹いて「明日にしよう」と思い直したが、その容姿は郁夫と瓜二つだった。

律子は山菜採りから帰る途中、郁夫が遣した借金の主・羽衣多古造と出会った。好色な多古造は勃起したイチモツを律子に触らせ、農道で彼女と交わったが、あっという間に果ててしまい、不満を漏らす律子に逆ギレして秘部を山芋で責め立てた。

旅館に遊びに来ていた多古造の妻・聖子は、客として来た栗夫を見て幽霊かと驚いた。彼女は栗夫が郁夫とは別人とわかるとミニスカートに網タイツで栗夫を誘惑し「今夜十時にお部屋で…」と一方的な約束をした。その頃、郁夫は賽の河原で座禅を組まされていた。地獄の門番は妻への思いを捨てれば天国へ行けると話すが、郁夫はどうしても雅子のことを忘れることはできなかった。

夜、栗夫の部屋にやってきた聖子はイチモツにむしゃぶりついた。栗夫もこの世のしおさめと、彼女の肉体にむさぼりついた。聖子が帰った後、栗夫は風呂場で雅子の肢体を覗き見てそのあまりの美しさに心を奪われたようだった。

翌日。雅子は、多古造から借金をチャラにする代わりに自分と一緒になって欲しいと迫られた。そこへ栗夫の部屋で掃除中に遣書を見つけた律子が飛び込んできた。多古造は森へ向かおうとする雅子を押し倒して犯そうとした。そこへ郁夫の幽霊が現れ、多古造の尻の穴に山芋を思いきり突き立てた。

栗夫が縄に首をかけようとしたその時、雅子が彼を止めた。栗夫は雅子の説得に応え、泣きながら雅子に抱きついた。雅子と律子に励まされた栗夫はもう自殺はしないので、しばらくここに置いて欲しいと頼んだ。

その夜、郁夫の現れるのを待っていた雅子の寝室に栗夫がやって来た。栗夫は雅子との出会いに運命的なものを感じたと話し、「すべてを捧げます」と強引に雅子を押し倒した。はじめは抵抗していた雅子も、次第に体を許した。遅れて現れた幽霊の郁夫はそんな二人の姿を見て呆然となり、生きている雅子のことを考えない自分の愛情の勝手さを思い知り、立ち去ろうとした。気配を感じた雅子は慌てて郁夫を追い「私はいつまでもあなたのものよ」と訴えるが、栗夫は強引に彼女を連れ戻した。雅子は郁夫に詫びながら、栗夫に抱かれて絶頂に昇りつめた。

賽の河原に戻った郁夫は地獄の門番から天国行きの知らせを受けた。雅子は栗夫と再婚し、彼の料理のおかげで旅館は大繁盛した。そんな二人の耳元で「愛してるよ」という天国からの郁夫の声が響いた。
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