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陽  子……桜 沢 菜々子
和  江……風 間 今日子
夏  美……江 東 夏 美
高  田……隆 西   陵
中  山……倉 兼 由 貴
木  島……大 塚 浩 史
教  頭……久 保 新 ニ

企 画………福 俵   満
脚 本………大河原 ちさと
撮 影………中 尾 正 人
編 集………酒 井 正 次
録 音………シネ・キャビン
助監督………藤 原 健 一
現 像………東映ラボ・テック

桜沢菜々子が陰のある人妻を演じ、風間今日子、江東夏美らが共演した異色のエロス作。1998年作品。
赤いスーツ姿で満員電車に出没して男を誘惑し、相手のスーツをハサミで切り裂くという痴女が世間を騒がせていた。いっぽう郊外のニュータウンに住む高田一家では妻の陽子が夫の暴力に怯える毎日を送っていた。高田はそれを彼女への愛情の表現なのだ倣岸に言い張った。

女子高生の夏美は担任教師の木島と関係を持っていた。だがその日待ち合わせのホテルに来たのは教頭だった。木島は事実を知った教頭に脅され、彼女を売ったのだ。

看護婦の和江は陽子の夫の暴力を知って彼女の身を案じ、家出してしばらく自分の部屋に来ないかと誘った。意を決した陽子は五歳になる息子・正義を連れて家を出た。和江と共に電車に乗った陽子は痴漢に腹を立て怒る夏美を目撃した。和江は逃げようとする痴漢の足を引っ掛けた。それがきっかけで和江と陽子、夏美は居酒屋で酒を呑んだ。夏美が教頭との一件を話すと、和江はそういう奴は女の敵だといきまいた。

翌日、和江は二日酔いのまま仕事に出掛けた。彼女は骨折で入院中の少年中山と秘かに関係を持っており、その日も白衣姿のまま病院のベッドで彼と楽しんだ。

教頭が電車内で例の痴女に襲われた。話を聞いた和江はその手で木島もやっつけてやろうと夏美に持ち掛けた。木島をホテルに引っ張り込み、セックスの最中彼を眠らせると、陽子と夏美も手伝って、木島を裸のまま学校の校門に吊した。

そのころ高田は会社にも行かず、必死で陽子の行方を探していた。高田は和江の病院にも現れた。和江と夏美はまた例の手で高田をやっつけようと企んだ。

仕事で帰りが遅くなった夜、電車に乗った高田の前に夏美が現れた。夏美は高田を駅の女子トイレに連れこんで有無を言わさず彼のモノを口にふくんだ。興奮した高田も夏美にむしゃぶりついた。そこへ駅員を伴って和江がやって来た。夏美は高田を突き飛ばし「変態、痴漢!」と叫んだ。

陽子は相変わらず高田に暴力を振るわれる妄想に襲われ続けた。恐怖を振り切るかのように陽子は赤いスーツを着てかつらとサングラス、ハサミを手にした。なんとあの痴女の正体は陽子だった。高田の家庭内暴力から受けた激しいストレスの結果だった。陽子は抑制の利かなくなった自分自身を恐れ、和江にすべてを告白すると泣きじゃくった。

一方、高田は復警のために夏美をレイプした。陽子は意を決して高田の元を訪ねた。高田は陽子を殴りつけて犯そうとした。そこへ正義を連れて和江が現れた。陽子は「私はあなたの道具じゃない。人間です」と強く言い放った。それでも殴りかかろうとする高田の前に、正義が立ちはだかった。絶句して動きを止めた高田に、陽子はきっぱりと離婚を宣言するのだった。

陽子は正義と二人で新たな人生をスタートさせる決心をした。最後にもう一度、あの痴女の扮装で退院と同時にあっさりと和江を捨てた中山に復饗をしてやった。すべてが終わり、スーツやハサミをゴミ箱に捨てて歩き始めた陽子の表情は明るく晴れやかだった。
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