多摩さわき…しのざきさとみ
桑原満智子…工　藤　翔　子
片山弥生……林　　　由美香
九重久美子…泉　　　由紀子
安芸純子……西　藤　　　尚
室谷英治……芥　　　雅　之
睦　新吾……螢　　　雪次朗


監　督………渡　邊　元　嗣
企　画………福　俵　　　満
脚　本………波　路　　　遥
撮　影………清　水　正　ニ
照　明………伊　和　手　健
編　集………酒　井　正　次
録　音………シネキャビン
助監督………高　田　宝　重
現　像………東　映　化　学

　　

対異常性犯罪のために結成された通称『クイーンズ・スクワッド』。捜査官の満智子は痴漢相手に奮闘するが、電車内で突然襲った赤い光のせいで猛烈に欲情してしまう。その一件が実はある脳波研究所をめぐる陰謀に絡んでいることを知った満智子は新米捜査官の弥生と共に体を張って捜査に挑むが…。渡選元嗣監督が女捜査官の姿を描く痛快ポルノ。

　はびこる異常性犯罪解決のため結成された警視庁の特務機関『クイーンズ・スワッド』。捜査官の桑原満智子は朝の満員電車で痴漢に遭遇した。と、手錠を構えた満智子を突然赤い光が包んだ。近くにいた安芸純子が開いたコンパクトに光が反射したのだった。途端に満智子の意識は朦朧となり、男の手が彼女の豊満な乳房や秘部をまさぐった。そこへ男の悲鳴。我に戻った満智子が駆け寄ると男は泡を吹いて気絶していた。同時に電車を降りた純子に不審を感じ、後を追うが見失ってしまう。

　本部に到着した満智子は捜査課長の多摩さわきに不始末を叱られた。さわきは刑事の睦新吾に相談し、捜査員の増員を頼むとそのまま久しぶりのセックスに燃えた。数日後。本部では、日夜コンピューターと向かい合う科学捜査官九重久美子が痴漢容疑者のデータの入力を続けていた。そこへ睦の辞令を受けた新人の片山弥生がやって来た。満智子と弥生は早速捜査に出る。すると、雑踏の中でサングラスを外した弥生が例の赤い光に包まれた。弥生は通り掛かった睦を公衆トイレに引っ張り込むと自ら服を脱ぎ捨て睦にのしかかった。弥生を探してトイレに辿りついた満智子はその姿に呆然とした。それがきっかけで弥生は謹慎を命じられた。赤い光の話を聞いた満智子は単独で捜査を進め、純子を見つけて問い正した。

純子は勤めていた脳波研究所を辞めてからいつも誰かにつけ狙われていたという。そして赤い光線を見るたびに我を忘れて欲情してしまった。さわきは弥生と満智子に純子の警護を命じた。研究所の所長池田はセクハラで悪名高かった。純子はそれを告発しようとして彼に睨まれたのだった。隣室で警護を続けていた満智子と弥生を外部の何者かが狙い、室内に赤い光が走った。発情した二人は互いの体を求め合った。その隙に男が純子の部屋に侵入した。彼女の悲鳴で正気を取り戻した二人は隣室に急行するが、すんでのところで逃げられてしまった。

　その夜、満智子は何者かに拉致された。研究所に監禁された満智子は洗脳されて池田の手足となっている室谷英治と共に赤い光を浴びせられ、二人は狂ったように肉体をむさぽり合った。その頃、意気消沈した弥生の前に睦が現れ、さわきに頼まれていた資料を届けた。それは池田の肋手をしていた英治に関するものだった。彼は池田を殴ってクピになり、以来行方不明になっていた。弥生は睦と共に研究所へ向かい満智子を助けだした。

　淫乱光線を防ぐ特殊な帽子を身につけた満智子たちは池田を逮捕するために研究所に向かった。研究所では池田が怒りに震え、街中の女を淫乱にしてやるといきまいていた。そこへ現れた満智子と弥生。光線にもひるむことなく、ついに池田に手錠を掛けた。装置を持った英治は部屋を飛び出した。追跡して英治を捕まえる満智子と弥生。そのショックで英治は我に返った。そこへ純子が飛び出してきた。英治と純子はかねてから恋仲だった。池田は英治を特殊な装置であやつり、純子を陥れようとしていたのだった。英治は洗脳を解かれ、再会を喜ぶ純子に思いを打ち明け、めでたく結ばれた。