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節子さん………田口あゆみ
富士子さん………冴木直
小百合さん……杉下なおみ
文子さん………伊籐清美
雷蔵……………久須美欽一
周二……………竹内久和
謙………………坂入正三


監 督………新田栄
脚 本………岡輝男
撮 影………千葉幸男
照 明………渡波洋行
編 集………酒井正次
助監督…………国沢実
録 音……シネキャビン
現 像……東映ラボテック


夜ごと男と女の痴戯が繰り返されているピンクサロン。ここで働いている女たちはみんな未亡人。そこにはベテランの文子、仲の悪い節子や冨士子などがいる。半年前に夫に死なれた小百合は生活のためにここで働くことになったが…。岡輝男の脚本を新田栄が監督したこの作品は、風俗業界の舞台裏を人情豊かに描いた異色編だ。田口あゆみ、冴木直、杉下なおみ、伊藤清美ら悩殺スターが熱演している

半年前に夫に死なれた節子は小学生の息子一夫を育てながらピンクサロンで働いているが、そこは別名未亡人サロンといって、節子のほかに文子、富士子などがいる。富士子の話によると、文子はこの業界では知らぬ者はいないという大御所である。ビニ本のモデルを皮切りにノーパン喫茶、トルコ嬢にストリッパー、覗き部屋のモデルからホテトル嬢まで風俗産業のすべてを渡り歩いてきたという。しかも男性客とのおしゃべりとオシャブリのテクニックは他の追随を許さないのだった。   小百合は半年前に夫に死なれ、それ以来一人で暮らしてきたが大した財産がある訳でもないので、働く決心をした。働くといっても会社に勤めた経験もないので、新聞広告やバイトのニュースで探したのがこの未亡人サロンだった。面接したのは店長の雷蔵だった。雷蔵は小百合が本当の未亡人なのでとても喜んだ。未亡人サロンといっても、中には偽ものもいるのだ。小百合は、セックスは嫌いではないが死んだ夫との経験しかないので勤まるかどうか心配だった。雷蔵は試してみようと言い、自分のパンツを下ろしてフェラチオさせた。 冨士子は本当は未亡人ではない。女優を目指している彼女には定職もない啓二というヒモがいる。その日も彼女は啓二を抱きフェラチオをした。そして寝てしまった彼の顔に白い布をかけ、死体を拝むように手を合わせてピンサロに出勤した。   夕方にはホステスたちが揃い、五時開店である。客たちに向けて彼女たちの濃厚なサーピスが展開する。節子と富士子は馴染み客のことですさまじい喧嘩をはじめた。小百合はオドオドするばかりだったが、彼女を慰めてくれたのは文子だった。節子は冨士子のロケットを拾い、中に啓二の写真が入っているのを見てほくそ笑んだ。  酒に酔った小百合は謙に付き添われてアパートに戻ったが、心の中で亡夫に謝って濃厚なセックスを繰り返した。  節子は一夫の先生が家庭訪問に来る日なので出勤の時間を遅らせて待っていた。ベルが鳴ったので小走りにいって玄関を開け、担当の先生の顔を見て息を飲んだ。店にくる客の周二だったのだ。こうした縁から周二には節子が忘れられない存在になっていった。  小百合が謙と店外デートをしたのを知った文子は、彼は新人殺しで有名だから気をつけなさい、と注意した。その文子は商売がら客の喬とデイープキスをした。冨士子のヒモの啓二が初めて店に来た。富士子とは仲の悪い節子は喜んで彼のぺニスを咥えて責めた。それを見た富士子は激怒して節子と乱闘になった。二人を叱りつけたのは喬の相手をしていた文子だった。  空しい思いで帰ってきた節子を待っていたのは周二だった。彼は花束を差しだして結婚しようと言った。彼女に子供がいることなど障害ではなかった。一方、やはり重い気持ちで冨士子が帰宅すると争いの原因だった啓二が部屋の隅にうずくまっていた。二人は全裸になり気まずさを忘れるように抱き合った。  ある日、開店前のテーブルにはビールやジュースが運ばれていた。雷蔵は改まった口調で、節子が再婚するのを機に店をやめることになったと報告し、お祝いをしようと挨拶した。拍手が起こり、小百合が節子に花束を渡した。仲の悪かった冨士子も節子を祝ってくれた。みんなグラスをあげて祝福した。  節子がやめてからも、未亡人サロンは相変わらず夜毎賑わっていた―。
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