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保奈美…三波聖
果歩…小川真実
あや子…伊藤清美
りえ…青木麻茶
慶子…しのざきさとみ
明菜…中谷美賀子
悦子…田代愛美
夏生…忍秀美
松崎…ジミー土田
梶田…下元史朗
飯沢…池島ゆたか
坊 主…小林節彦
会社員…佐野和宏


監督……片岡修二
脚 本……瀬々敬久
撮 影……稲吉雅志
照 明……小田 求
編集……酒井正次
助監督……田尻裕司
現 像……東映ラボテック

  

一流商社に勤める保奈美は恋人に貢ぐために夜キャバレーで働くことになる。ボーイの松崎は素人っぽい彼女にひかれる。ナンバーワンの慶子は自分の客を保奈美にとられたのを怒って店をやめてしまう。出戻りの果歩は胸の病気を隠して誰にでも体を許している。他の女たちも夜ごと毒をはらんだ花のように男たちを迷わせているが……。
瀬々敬久の脚本を片岡修二が監督したこの作品は、新宿歌舞伎座のピンサロを舞台に、そこで働く女たちの人生と漁色の城の内幕を赤裸々に暴露した興味深いドラマである。

東京・新宿の歌舞伎町は日本でも有数の歓楽街。その一角にあるキャバレー「花嫁学校」の新宿店は露骨なサービスで男たちの人気を集めている。女たちの源氏名は売れっ子ナンバーワンの松坂慶子のほか宮沢りえ、藤あや子、中森明菜その他、名前だけはみんな有名なタレントである。店長は飯沢、主任は梶田。ほかに白服と呼ばれているボーイの松崎らがいる。
その日、店には一度やめた中年増の南果歩が戻ってきた。ほかに希望者が一人あったので店長の飯沢が面接した。履歴書をみると外資系の一流商社丸菱の社員で、夜の仕事を探しているという。金がほしい事情があるらしい。飯沢は採用を決めて主任の梶田に源氏名を決めさせた。鈴木保奈美。これが彼女の源氏名である。白服が呼びこんだ客を誘導してくると、梶田はマイクで言葉たくみに待機ボックスに呼びかけて女を席につかせる。なじみの客なら女を指名する。指名は女の収入も多くなるのだ。夜も更けると店内は満席になり、女たちはフェラチオや本番で異様なムードである。初めての保奈美にも客がつき、素人っぽい手つきで男のモノを咥えたが、それがかえって相手を喜ばせた。出戻りの果歩の客は袈裟をかけたままの坊さんだった。果歩は閉店後、坊さんとホテルへ行く約束をした。保奈美が洗い湯に入ってきて、口の中にたまった精液を吐いた。洗いものをしていた松崎は消毒液でうがいをするように勧めた。彼は何となく保奈美が気になっていた。閉店後、梶田は事務所で保奈美にフェラや本番のテクニックの実技指導をした。
翌日、保奈美は客に指名に変えてくれれば本番もしてあげる、とねだった。客が喜んで承知したので百円ライターを点滅させて白服に合図した。駆け寄った松崎は彼女に言われてコンドームを渡し、意外そうにしばらくその顔を見た。梶田は彼を呼び付けて殴りつけた。客と女の様子に関心をもつのは厳禁なのだ。
慶子と果歩は新人の保奈美がもう指名を受けているのが不愉快だった。慶子が客のイチモツをしごいているとまた指名が入ったので席を移った。代りに回ってきた保奈美はすぐ本番をはじめた。それを見た慶子は保奈美をロッカールームに坪び付けて殴りとばし怒鳴りつけた。飯沢と梶田が中に入って慶子をなだめたが、怒りのおさまらない彼女は店をやめると言って飛び出した。松崎は保奈美に、よくある事だから気にしないようにと慰めた。保奈美は突然彼に抱きついてキスをした。
ナンバーワンの慶子がやめると彼女を指名していた客も来なくなったので、店は急に暇になってしまった。あや子は客が減ったのは自分の責任のように思っていた。というのもこれまで彼女が働いた店はみんな倒産したので、自分は疫病神だと思っていたからだ。彼女は飯沢にそのことを告白して店をやめたいと申し出た。飯沢は彼女の考えを否定して元気づけた。
店は不景気を吹き飛ばすために花ビラ回転サービスをはじめることにした。これはボックスにつく女を次々に移動させて強烈な刺激サービスを繰り返す方法である。狙いは当たり、店はまた活気を取り戻した。一番喜んだのはあや子だった。彼女は古い過去を忘れたように飯沢に泣きながらお礼を言った。飯沢は彼女を抱きしめるとソファに横たえて秘所をイチモツで貫いた。ドアの外でその様子を松崎が伺っていた。通りかかった梶田が松崎を殴り倒した。保奈美がそれを見ていた。
閉店後、松崎は保奈美を飲みに誘ったが、彼女は情けない男は嫌いだ、と断った。ヤケになった松崎は一人で飲みあるき、飯沢とあや子が来るのを見て物陰に隠れた。二人はソープランドの前で別れ、あや子は中に入っていった。
翌日、松崎はあや子が店をやめたのを知った。飯沢は彼女に金を貢がせるためにソープヘ売ったのだ。果歩は前から変な咳をしていたが、ある日苦しみながら血を吐いた。それでも客には本番のサービスを続けていた。保奈美は夜の稼ぎを恋人に貢いでいたが、裏切られたことを知った。そのうえ一流商社の社員であるとを偽っていたことがバレてしまった。仲問に知られて泣きつづける彼女を松崎が励まし慰めた。二人は初めてしっかりと抱き合って互いに体を求めた。
保奈美は店をやめ、松崎の虚しい白服の生活が続くのだった。

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