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中沢慶子
外波山文明
新村由紀
山岡麻美
稲村幸子
園田順子
益子英子
中野千秋

監督……小路谷秀樹
脚本……山中 秀男
撮影……斉藤 幸一
照明……吉角 荘介
編集……酒井 正次

エクスタシーを感じると過去を想い出すという奇抜なアイデアをもとに、話はスリリングにミステリアスに進んでいく。中沢慶子が主演した異色のエロス大作である。

 朝、渋谷の街に一人の女が倒れている。そこへ牛乳配達をしている村沢が自転車で通りかかる。女はフラフラと立ち上がり、ばったりと倒れた。村沢はそれに驚き自転車を倒してしまう。村沢が割れた牛乳瓶を拾い集めると、女も手伝った。しかし女の目はうつろだった。「私は、どうしてここにいるんだろう」彼女は記憶喪失になっていた。
 村沢はとりあえず女を自分の部屋へつれ帰る。村沢は自分のシャツを与えると、買物にでかける。ひとりとり残された女は、とほうにくれオナューをはじめる。たかぶる気分の中で過去の断片がぼんやりと見え隠れした。そこへ村沢が食べ物や少女漫画を買って帰ってきた。彼女の様子を見た村沢は唖然とするが、女は言った。「私と寝て……。記憶が、戻るかもしれない!」
 SEXのエクスタシーのなかで、また何かが見えた、それはレイプされた映像だった。ケイはもともと男と話をすると、何故か怖くなってしまう。その時、車の中で男と話しているうちに、異常に怖くなり、狂ったように逃げだそうとして、レイプされた。村沢は仕事に出ていく、女はぼんやりと少女漫画を見ていると、一つのシーンに釘づけになり、頭を抱えてしまう。「何かが思い出せそうだ」女は再びオナニーを始める。過去が断片的に浮かんでくる。自分の名前が中山ケイで女流漫画家であったこと。男性恐怖症であったこと。
 次のカットが描けないまま、締切がせまっていたこと。そしてもうひとつ、少しそのことでアシスタントにつらくあたったこと。ほかにもかすかなイメージが浮かんでくる…空地…冷蔵庫…「これは何なの?」
 夜、村沢が帰って来ると、ケイはSEXを求める。村沢が出来ないというと、それなら別の男とすると言ってケイは外へ出ていってしまう。追いかける村沢。もうどうしようもなく、村沢はケイを好きになってしまっていた。空地にくると、ケイは何かに脅えてしまう。村沢に抱きつくケイ、優しく迎える村沢。2人は抱き合う。すると、クライマックスとともに、記憶の底においやっていた少女時代の映像が鮮烈に見えた。ケイは少女の時、見知らぬ男に変態的なことを強制され、逃げて空地にあった冷蔵庫に入って出られなくなってしまった。「これだ!男への恐怖も、描けなかったカットも、この少女体験に根ざしていたんだ!」。そのことに気がついたケイは「次のカットが描ける」と喜んで帰っていった。
 仕事をしているケイ。今の彼女は以前のようにヒステリックな女でなく、アシスタント にも優しく、自由で生き生きしていた。数日後、村沢が牛乳配達で自転車を倒してしまい、片付けていると、手伝ってくれる女がいた。ケイであった。
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