麻宮未来……橋本杏子
嵐山珊瑚……田口あゆみ
袋小路由香……清川鮎
袋小路裕之……螢雪次朗
麻宮かのこ……風見怜香
大井一八……ジミー土田
富島松太郎……渡辺正樹
麻宮完徹………池島ゆたか
スケバンＡ……藤冴子


監督……渡辺元嗣
脚本……平柳益実
撮影……倉本和人
音楽……芥川たかし
編集……酒井正次
助監督……笠井雅裕
現像……東映ラボテック

女高生の未来は父完徹の命令で股間に名器三段絞めの養成ギブスを着けている。
　これは完徹の妻で未来の母でもあるかのこを奪った愛染学園の園長袋小路を不能にして復讐するためだ。愛染学園に転校した未来は園長の娘由香と番長の珊瑚と知り合う。珊瑚とは敵対するが、ふとした事で手を組み袋小路が生徒に売春させていることを知る。いよいよ復讐の時が訪れ……。 これは自分のモノを名器にするためギブスをはめられた少女がケン玉を武器に秘術をつくし、ギブスを外した時は男たちを欲喜のすえ不能にする――という奇想天外のセクシードラマ。平柳益実の異色脚本を渡辺元嗣が刺激タッチで演出 。
　中学生の未来は担任の富島先生に初めて抱かれた。しかし、愛撫のすえ突き立てた富島は突然悲痛な叫びをあげて失神した。父の完徹が彼女の股間に名器三役絞めの養成ギブスを着けさせていたせいだった……。それから二年経って、都立高校に進んだ未来はなぜか父の命令で愛染学園という私立の女子高校に転校させられた。なにか訳がありそうだった。
　初めて未来に声をかけてきたのは園長の娘で生徒の袋小路由香だった。由香が馴れなれしくつきまとうので、未来は振リきって逃げた。もう少しでつかまりそうになった瞬間、未来の足許に数本のボールペンが飛んできて地面に突き刺さった。未来はとっさに由香をかばって地に伏せ、ケン玉を振り回してボールペンをなぎ払った。見回したが辺りに人影はなかった。
　学園の番長珊瑚は文房具店でボールペンをごっそり万引きしようとして補導の大井に捕まり、ラブホテルに連れこまれて強姦されたが、隙をみて彼の股間を蹴りあげて金を巻きあげた。彼女は新しく転校してきた未来に強い敵対心を侍っていた。
　その未来の父完徹には過去に忘れられない思い出があった。もう昔のこと、ある夜彼は帰宅して妻のかのこが袋小路裕之とからみ合っているのを見てしまったのだ。逆上した完徹は出刃包丁で裕之の片目を突き刺した。この裕之こそ愛染学園の園長袋小路なのである。完徹が未来をこの学校に転入させたのは復讐させるためだが、未来はそれを知らなかった。しかし母のかのこは入学願書を見て彼女が娘であることは知っていた。
　ある日、未来は河原で珊瑚と対決した。珊瑚はボールペンを投げて襲いかかり、未来はケン玉を振り回して必死に防いだ。彼女が跳躍する度に腰の辺りでギブスが鳴った。珊瑚の脚が未来を蹴った。未来が珊瑚の股間にケン玉を投げつけた。珊瑚は倒れて気絶したが同時に未来も崩れるように倒れた。そのとき一台のワゴンが走り寄り、袋小路が二人を車に運び入れた。
　目を覚ましすと未来は園長室にいた。初めて合った袋小路は番長の珊瑚をこらしめてくれたのを感謝し、特待生として寮に入れてやると言い由香に案内させた。珊瑚は別室で下着だけにされ、ソファに縛りつけられていた。そこへ入ってきた補導係の大井はバイブレーターで彼女の股間を責めてから顔を埋めた。珊瑚は大股で彼の首を絞めた。大井は気絶した。逃げようとした彼女を追いつめた未来は、園長たちが素行のよくない生徒をコールガールに仕立てて資金を稼いでいることを知って珊瑚を逃してやった。怒った袋小路は未来を殴って痛めつけた。
　ようやく家に戻ってきた未来を介抱した完徹は袋小路が母を奪った男であることを知らせ、名器を使って袋小路を不能にさせて復讐するよう未来に命じた。彼女のギブスは外された。
　未来は復讐のために愛染学園に向かった。彼女に救われて恩を感じている珊瑚も同行した。珊瑚は裏手に回り、未来は正面から入った。彼女の前に姿を現わしたのは由香である。由香は別人のように残忍な表情でチェーンを振り回しながら襲いかかった。珊瑚は由香の手にボールペンを投げつけて未来を肋けた。由香は股間に未来のケン玉を受けてのたうち回った。
　未来と珊瑚は袋小路の部屋に突入した。驚いた彼は慌てて鞭を構えたが、珊瑚に蹴上げられて倒れた。すかさず未来が馬乗りになって一物をくわえこんだ。珊瑚は彼の顔に股がった。養成された三段絞めの名器で責められた袋小路は悲鳴と共に精液を吹きあげて悶絶した。悲鳴を間いて入ってきたかのこは、縮んだ彼の一物を見て信じられない思いだった。
　袋小路はもう一生女を抱けない体になってしまった。復讐はおわったのだ。未来と珊瑚は寮に監禁されて売春させられる運命にあった生徒たちを救いに向かった。
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