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美鈴……花  真衣
健児……下元 史朗
民江……杉 佳代子
みつ……山地 美貴
あけみ…亜希いずみ
児佐田…鶴岡 八郎
山口……大谷 一夫
鈴木……堺  勝朗
やくざ…安芸 新介

監督……渡辺  護
脚本……小水ガイラ
撮影……鈴木 志郎
照明……近藤兼太郎
編集……田中  治

あの美人刺青女優花真衣が縛られ、喘ぐ……これは戦後の狂乱と荒廃の時代を背景に凄惨な愛欲の闘争を描いた超必見のピンク大作。
 昭和20年、敗戦。物資が欠乏し人のこころも荒廃している中に続々と引揚者が還ってきた。復員兵の健児もその一人である。彼には美鈴という将来を誓った恋人がいたが、いまは彼女の消息を確かめることもできなかった。

 健児が闇市で一杯の雑炊で空腹をいやしているとき、彼の肩を叩く者がいた。振り向く と児佐田と用心棒の山口が立っていた。児佐田は戦争中は軍部に取り入って私腹を肥やし、今はこの辺り一帯を縄張りにして羽振りをきかせていた。むかし彼の世話になっていた健児は誘われて小料理に行き、久し振りにうまい料理や酒をもてなされた。店の女将民江は児佐田の情婦である。

 その夜、寝ていると蒲団の中に娼婦のあけみかもぐりこんで来た。児佐田と民江に相手をしてやれと頼まれたのだ。戦地で女気のない殺伐とした生活を送ってきた健児はあけみに挑まれて逞しく応じなから思わず美鈴の名を口にした。彼の恋人と察したあけみは濃密に愛撫を繰り返してくれた。

 美鈴は戦争中に児佐田に暴力で犯され、健児は戦死したと知らされた。そして体を売ることを強いられたが幾度も逃げようとするので、両手を縛られたまま背中一面に牡丹と蛇の刺青を彫られた。それ以来すべてをあきらめて泥沼のような日々を過ごしてきた彼女は今日も全裸のまま山口に縄で縛りあげられて嗜虐的な責めを受けていたが、山口から健児が帰還して児佐田の世話になっていることを知らされて顔色を変えた。

 健児が浴室で体を洗っていると裸の民江が入ってきて逞しい彼の背中を抱きしめた。健児か突き飛ばすと民江は恨めしそうに彼を見つめ、美鈴が生きていて、しかも児佐田と関係していることをほのめかした。健児は浴室を飛び出していった。

 児佐田はバクチに負けた地主の鈴木から土地や建物を取りあげて立ち退きを命じた。鈴木は彼に取りすがって許してくれと哀願したが冷たく断わられたので、逆上して鎌を振りかざしながら躍りかかった。それを見た山口が短刀を抜いて鈴木の脇腹をえぐった。鈴木は崩れるように倒れて絶命した。  鈴木の孫娘みつは祖父が帰って来ないので行方を探しているところを児佐田と山口につかまり、焼け跡の空き家に引きすりこまれて暴力で犯された。児佐田が出ていくと山口はみつに挑みかかった。彼女の悲鳴を聞いて飛びこんできたのは健児だった。山口はナイフを構えて彼に立ち向ったが、かなわないとみると美鈴が進駐軍相手に売春をしていることや健児も児佐田の縄張り争いで玉よけに利用されることなどを告白した。健児は山ロの腕を絞めあげて骨を折り、苦痛で転げ回る胸を踏み砕いた。山口は血を吐いて死んだ。みつは健児に札を言いながら駆け去った。

 健児は美鈴と再会した。美鈴は彼の前で着物を脱ぐと背中一面の刺青を見せて、生き恥をさらしている哀しさを告白した。そして、外人客に見せるショウと同じように自分で自分の体を縄で縛り上げたすえに逆吊りにまでなった。苦しみに耐えている彼女の凄さまじい姿を見て、健児は部屋を飛び出していった。

 児佐田は健児か寝泊まりしていた小料理から出ていったことで民江を責め、徳利を彼々の股間に突き立てた。そして彼女の苦悶するのを見て興奮するとアグラをかいた上に抱きあげて交接した。民江も彼にしがみついて腰を激しく律動させて快感に酔っていたが、そのとき襖が聞いて日本刀を手にした健児が飛びこんで来た。二人は驚いて逃げようとしたが、民江がショックで腔ケイレンを起こしたので不様な格好のまま離れられなくなってしまった。児佐田は必死に命乞いをしながら灰皿を投げつけた。灰皿は健児の右目に当たって血が吹き出した。

 健児は虫けらのような児佐田の姿を見ると復讐する気持ちも消えて部屋を出ていった。それから幾日かして、田舎町の小さな宿屋に健児と美鈴の姿が見られた。二人は集まった数人の客の前で変態ショウをしていた。右目に黒い眼帯をし日の丸の鉢巻きをしたフンドシ姿の健児が美鈴の着物を剥ぎ取り、刺青の肌を縄で縛りあげる。美鈴は苦痛に耐えて喜びの笑みを浮かべた。健児は美鈴を抱いた。その妖しい絡み合いに興奮して客たちは大喜びだった。
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