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葉山由美……日野 繭子
三沢玲子……丘 なおみ
湯浅加代……萩尾なおみ
加藤竜二……国分 二郎
尾形正和……鶴岡 八郎
清水一樹……本間 窓奈


監督……渡辺  護
脚本……縞田 七重
撮影……鈴木 史郎
照明……近藤兼太郎
編集……田中  治

  

病院長の尾形は看護婦の玲子と関係を続けていたが、最近はうとましくなって由美をホテルに誘っている。それを知った玲子は嫉妬し、別れた夫の加藤と計って由美を地下の薬品倉庫に閉じこめ、縛って宙吊りにすると加藤が荒々しく凌辱した。幾度か緊縛の責めを受けるうち激痛の快感を知った由実は加藤に異常な愛さえ覚える。そして狂った歓喜のすえに二人は…。

尾形外科病院の院長尾形は看護婦の玲子とひそかに肉体関係をつづけていたが、最近は中年の彼女の執拗な求愛に嫌気がさしていた。彼が次に誘惑したのは由美だった。ラブホテルで初めて尾形に抱かれた由美は婦長にしてやると言われて幸せに胸を躍らせた。彼女は同僚の加代とアパートを借りて住んでいるのだが、加代は玲子がなぜか由美を悪くいうので気にしていた。

玲子は女の勘で尾形が由美に乗りかえたのを察して激しく嫉妬しているのだ。そして憎い由美を痛めつけるために別れた夫加藤に協力してもらうことを考えた。看護婦室でカルテを整理していた由美は突然何者かに抱きしめられクロロホルムをかがさせ失神した。気がついたときは手足を縛られて薬品倉庫に閉じこめられていた。傍には玲子と加藤が立っていた。やがて加藤は暴れる由美を天井にかけた縄で吊り上げ、パンティを引き裂くと荒々しく犯した。玲子は冷然とその様子を見つめていた。

悪夢のような刻がすぎて、由美は虚脱したように夜の街をさまよい救いを求めるように尾形の自宅に電話をかけた。だが妻の志津子を愛撫していた尾形の言葉は冷めたかった。悄然とした彼女を隠れるように見守っている少年がいた。怪我をしてうずくまっていたとき由美に応急手当をしてもらった一樹である。彼はそれ以来なぜか彼女に心をひかれていた。

由美はその後も加藤に縛られては異常なセックスを強いられたが、激痛の責めにあいながら次第に快感を覚えるようになっていった。そんなある日、アパートに訪ねてきた一樹が恥ずかしそうに彼女が好きだと告白した。そして言われるままに彼女の服を脱がしたが肌に残った縄の跡を見ると恐ろしくなって逃げるように部屋を出ていってしまった。

純情な一樹の気持を傷つけてしまった由美は、汚れきった自分が哀しかった。もう由美は通常のセックスでは満足できず自分から求めて加藤の緊縛の責めを受けるようになっていた。乱れた生活からアパートに戻るのも遅くなり、時には外泊することもあるので心配した加代は玲子に相談した。玲子は「あの子は発展家だから何処かで遊んでいるのよ。気にすることはないわ」と無関心のように答え、地下の薬品倉庫から薬を取ってくるように依頼した。言われるままに地下に降りていった加代は分厚の中から洩れる悲鳴のようなうめきを耳にしてドアの隙間から中を覗いて顔色を変えた。由美が縛られたまま加藤の愛撫を受けていたのだ。

強烈な刺激を受けた加代は尾形に誘われるままにラブホテルに行って肌を合わせた。尾形は由美に言ったように加代にも婦長に昇格させてやると囁いて喜ばせてやった。由美は加藤の体とテクニックに引かれる一方で、初めて自分に屈辱的な拷問を受けさせた玲子には深い恨みをもっていた。そして、自分がされたように玲子にクロロホルムをかがせて失神させると加藤の手を借りて倉庫に運び、縛りあげて宙吊りにした。

縄の痛みで目覚めた玲子は由美に振り子のように揺すぶられて悲鳴をあげた。その前で由美は服を脱いで全裸になると加藤を求めた。加藤は彼女の肌に刻まれた縄の跡をやさしく愛撫しながら陶酔する肌を抱きしめた。玲子は茫然とその様子を見つめていた。「ああ、お願い、首を絞めて……」由美は歓喜にしびれながら頼んだ。加藤は言われるままに彼女の首を力をこめて絞めながら律動をつづけた。やがて二人は果てた。加藤は気だるそうに離れたが、由美は身動きひとつしなかった。うっとりとした陶酔の表情のまま息絶えていたのだ。「死、死んでいる。お前が殺したんだ!」宙吊りにされたまま玲子が叫んだ。加藤は由美の死体に服を着せ、毛布をかけてやった。その顔には涙が流れていた。「私も殺す気なの?」「殺すものか。俺が死ぬんだ」泣きわめく玲子をにらむと加藤は倉庫を出ていった。

加藤が病院から出てきた。門の脇に隠れていた一樹はその姿を見ると駈けよって激しく体当りした。ナイフが光った。加藤は崩れるように倒れた。「ありがとう……」加藤はそうつぶやいて死んだ。幸せそうな顔をしていた。
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