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第一話
はま(女郎)…………南  ゆき
清吉(客)……………原  幸平
与兵衛(廓主人)……木南  清
うめ(遣り手婆)……有沢 正美
権造(地回り)………土羅 吉良
第二話
くの一(かえで)……茜 ゆう子
姫君…………………一日木 理沙
忍者A…………………森   明
 ″B…………………港  雄一
第三話
尾形暗雲(画家)……桧浦  康
静………………………谷 ナオミ
豊………………………大原 恵子
第四話
とよ……………………花房 里香
松次郎…………………深野 達夫
名主……………………三重街 竜
第五話
さと……………………蜂 瀬里加
郁子……………………東 裕里子
友田大尉………………今泉  洋
善之助…………………近藤  実
巡査……………………坂本  昭

監 督…………山 本 晋 也
脚 本…………山 田   勉
撮 影…………柳 田 一 夫
照 明…………磯 貝   一
音 楽…………多 摩 住 人

  

女体の刑罰は幕府の御定言によって始められた。以来、江戸時代から明治、大正、昭和の初期へとこの凄惨な拷問は受けつがれてきた。この映画は、その残虐極まりない拷問の数々を封建的な時代背景のなかに再現したもので、どのエピソードも目をおおうほど酸鼻なシーンの連続だが、そこに妖しく隠微な性の匂いが濃厚に漂う異色の超大作である。

女郎のおはまはお店者の清吉と深い仲になり、年季のあけるのが待ちきれなくて足抜きを試みたが、見つかって仕置き部屋に閉じこめられた。

足抜き女郎には掟によって廓独特の拷問が加えられる。おはまは手足を縛られ天井から吊るされ楼主の与兵衛、やり手婆うめ、地回りの権造から酷しく責められた。まず「ぶりぶり」という廓独特の尻叩きで駈落ちの相手を白状させようとしたが口を割ろうとはしなかったので、海老責めにしたが苦しさに喘ぐばかり。与兵衛はうめと権造に席を外させると煙管の先をおはまの尻に落とし、続いて秘所に煙管を突き刺したり蝋燭の蝋をしたたらせた。

若い衆の調べでおはまの相手が清吉だと分かるが、彼が座れてこられる間も衣桁責め、張り型責め、逆さ腰掛け、辛味責めと手を替え品を替えて拷問をつづけ、清吉が引き立てられてくると裸にして男根の根元を縛りあげた。そして権造は清吉の目の前でおはまを凌辱したが、後手の縄がゆるんだのでおはまは手に触れた短刀を握ると権造を突き刺し、「あの世で一緒になろうね」 と言いながら返す短刀で清吉を刺した。

異様なうめきを聞いて与兵衛とうめが部屋へ入ってみると、半狂乱のおはまは清吉から切り取った血まみれの男根を口にくわえて不気味な笑いを浮かべていた。

甲斐の軍勢の裏切りで城は炎上した。くの一忍者のかえでは総姫を城から助けだして兄君の館へ落ちのびさせようと山道を急いだが甲斐方の忍者に捕えられてしまった。しかし、姫を全裸にして調べても目ざす密書は見つからなかった。姫は荒々しく犯され、喘ぎながらも密書のありかを告白しようとはしなかったので、忍者たちはかえでを土中に埋め、尻だけを露出させて次々に犯した。

しかし、くの一も堅く口をつぐんだままなので次は桂に縛りつけて忍法責め乳房切りやいぶし責めなど凄惨な拷問をつづけた。なかば失神したくの一は肛門に隠していた五寸釘を引きだすと渾身のちからを振りしぼって立ち上り、忍者の一人の目を突き刺し、素早く刀を抜くともう一人を斬り倒した。目を刺された忍者は倒れながらくの一の股間に手裏剣を投げつけたが躍りかかったくの一に首をしめられて絶命した。

くの一の手裏剣が突き刺さっている股間からは血がしたたっている。くの一は密書が装束の裏に縫いつけてあることを姫に告げ、自分で股間の手裏剣を抜き取ったが、そのまま崩れるように倒れた。

浮世絵師尾形晴雲にご法度のあぶな絵を頼んだ商家の内儀静が絵の進み工合を見にいってみると、晴雲は若い娘を逆さ吊りにして青竹で叩き、苦痛にゆがむ娘の表情を絵筆にうつしていた。娘は豊という口のきけない女だった。

晴雲はなおも豊を竹で青めたが、男を知らぬ豊の苦悶の表情は彼を満足させるものではなかった。あまりの残酷さに耐えられず、静は豊の縄を解いて介抱した。豊は静の指を噛んだ。静は苦痛とともにいい知れぬ快感を覚えた。それは性の喜悦であった。二人はからみ合って歪んだ肉欲に我を忘れた。その様子を凝視していた晴雲は、つかれたように絵筆を走らせた。

静は柱に縛りつけられた。豊は狂ったようにその全身を愛撫し責めた。そして狂ったように静の乳房や尻の肉を噛みきった。そして隠し持っていた剃刀で秘所を切り裂き、止めに入った晴雲の首を剌した。狂った豊は血の海のなかで絵筆にその血をつけながら二人の死体を描いていた。

この村では花嫁の初床は名主がつとめるという風習があった。松次郎ととよは死んでもそんな風習は拒もうと約束したが、とよは花嫁衣裳のまま連れ去られて名主に犯されてしまった。それを知った松次郎は名主を鎌で切り殺し、狂ったようにとよの秘所を責めるのだった。秘所の塩漬け、切り取り、どじょう責め……。

時代は江戸から明治に移り――
友田大尉は新参の女中おさとを凌辱したが妻の郁子が出入りの商人善之肋と密通しているのを知って男を軍刀で斬殺、おさとが手引きをして善之肋を盗みに入らせたと訴えて巡査を呼んだ。身に覚えのないおさとは必死に事実を述べようとしたが、友田は巡査の目の前で数々の残虐な拷問を加え……。

幕府の御定言によって始まった女体刑罰。長い歴史の流れのなかで、女はつねに悽惨な血の拷問に虐げられていたのだ――。
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