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若山梨奈………平 沢 里菜子
田丸義男………本 多 菊次朗
橋本武史………千 葉 尚 之
丸山江里………淡 島 小 鞠
ルイ……………結     衣
岡本孝志………荒 木 太 郎
中年男…………久 保 新 二

監 督……佐 藤   吏
企 画……福 俵   満
脚 本……福 原   彰
撮 影……長谷川 卓 也
音 楽……大 場 一 魅
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……田 中 康 文
現 像……東映ラボテック
スチール…市 川   晶

倒錯した性の世界に生きる男女の欲望の世界を若手の佐藤吏監督が大胆な描写の連続でエロスたっぷりに描き出した異色のハードSM映画である。平沢里菜子が体当たりの演技でヒロインに扮しているほか、淡島小鞠、結衣らが競演。

梨奈に自分がM(マゾ)であることを自覚させたのは高校時代の数学教師岡本だった。ふたりは週末になると東京のホテルで待ち合わせ、淫らな遊戯に耽った。高校を卒業し、東京の短大に進んだ梨奈は出張SMクラブでバイトをした。卒業すると小さな人材派遣会社に就職した。
社長の田丸はS(サド)で、梨奈がMであることをすぐに見抜いた。梨奈は田丸こそ自分がずっと待ち望んでいた「ご主人様」だと感じた。その夜さっそく二人はホテルでSMプレイに耽った。梨奈は「他に女は作ってもいいけど、他に奴隷を持つことだけは絶対に我慢できないんです」と言った。彼女は我侭なMなのである。田丸は勤務中でも梨奈に羞恥プレイを強制した。さらにオフの時間もほとんどをプレイに当ててあの手この手で梨奈を辱めた。田丸は梨奈を全裸のままで街中を歩かせたりもした。
そんなある日、梨奈は会社の先輩の橋本武史からラブレターを渡された。高層ホテルの一室でその話を聞いた田丸は「お仕置きだ」といって足を開かせて梨奈を椅子の上で縛り、窓に向けて放置した。梨奈は不思議な陶酔感に襲われた。その後田丸は出張SM嬢のルイを部屋に呼んだ。女王のルイが梨奈を責めたが、興奮したルイは梨奈とセックスを始めた。それを見て我慢できなくなった田丸はルイに挿入した。梨奈は必死で自分に入れてと懇願するが、田丸はルイの中で絶頂を迎え梨奈の顔に射精した。梨奈の顔は涙と精液でぐしゃぐしゃになった。ルイが帰ると田丸は次のプレイの内容を梨奈に伝えた。
ある夜、梨奈はわざと武史とふたりで遅くまで残業した。田丸はロッカーのなかに隠れて息をひそめていた。梨奈は武史に手紙を読んだことを伝え、「面倒くさいのは嫌だからここでしましょうよ」と挑発した。勿論それを命じたのは田丸だった。梨奈はいつしか武史の愛撫に感じはじめ、やがて自ら彼を求めエクスタシーに昇りつめた。ロッカーの中から見ていた田丸の表情が曇り、嫉妬のせいで体じゅうが震えた。梨奈は武史を先に帰らせた。ロッカーから出てきた田丸は梨奈が本気で感じていたことに逆上し、急に彼女に別れを告げて会社も解雇した。
すべてを失った梨奈は生まれて初めて足が竦むような恐怖を感じた。SM以外何もない自分が怖かったのかもしれなかった。そんな梨奈を救ったのは武史だった。彼もまた会社を辞め、「あたしは社長の女だったの」と言う梨奈にプロポーズした。
三年後。武史との結婚生活は幸せだったが梨奈には何かが物足りなかった。武史にはSMのことはいっさい話していなかった。気がつくとつい彼女は田丸とのことやSMクラブのことを思い出していた。そんなある日、梨奈は偶然田丸と再会した。田丸は会社を倒産させ、今では山梨で細々とスナックを経営していた。儲からないので時折自らSMショーをやって埋め合わせているという。別れ際に田丸は梨奈に店の名刺を渡した。
家に帰る頃には梨奈の心は決まっていた。彼女は荷物をまとめて田丸の元へ向かい、再び彼の奴隷となった。そして田丸と共に店のSMショーに出演し、客の前で縛られた。田丸は梨奈の前で平気で愛人の江里とセックスした。梨奈はそのようにひどい扱いをされることでかえって歓びを感じた。江里はそんな梨奈を軽蔑していたが、梨奈はなんと思われようと平気だった。
田丸と梨奈は人里離れた山奥に行った。田丸は梨奈を裸で縛って木の枝から吊り下げた。いわゆる放置プレイというやつである。田丸はビールが飲みたくなったと言い、いやがる彼女をそのままにしていったん店に戻った。これもまたプレイの一部なのだ。山中で全裸で吊るされたままの梨奈は心の中でひとり幸せを噛みしめた。

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