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権藤真利子……里 見 瑤 子
沢井和代………薫   桜 子
小島晴美………春 咲 いつか
沢井典夫………平 川 直 大
権藤六輔………川 瀬 陽 太

監 督……深 町   章
企 画……福 俵   満
脚 本……深 町   章
撮 影……清 水 正 二
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……佐 籐   吏
スチール…津 田 一 郎



六輔は長年勤めた興信所を辞めて独立した私立探偵。チャンドラーの小説のような格好いい事件もなく、もっぱら浮気や不倫の調査ばかりだった。そんな六輔の事務所へ人妻の和代が依頼に訪れた。和代は夫の典夫の浮気を疑っていた。ホテルで浮気すれば女の匂いを洗い流すために必ずシャワーを浴びて帰ってくるはずだが、その割には石けんの匂いもしない。本人は「麻雀だった」と言い訳するが、それにしてはタバコの匂いもしない。だからピンとくるのだという。そして外で女を抱いた日にはそれをごまかすために必ず和代を求めてくるのだという。もっともそんなことでもなければ夫婦のセックスはいつも何ヶ月もご無沙汰なのだった。

六輔はさっそく調査を開始した。典夫が浮気相手の佑香とホテルへ入ると、その隣室からふたりの様子を盗聴した。どうやら佑香は結婚が決まり、これが最後の情事のようだった。典夫は別れを惜しみながら佑香とのセックスに溺れていた。

六輔がその全てを和代に報告すると、和代はやはりそうだったんだと納得した。典夫が浮気相手と別れたので和代に迫ってこなくなったのだ。欲求不満の和代は六輔に迫った。六輔はいささかタジタジとしながら和代を抱いた。

とある日曜日、六輔の妻真利子がクラス会に出かけた。六輔は同窓会がきっかけで不倫に走るケースが多いと冗談めかして言った。六輔が一人きりの休日を楽しんでいると、隣家の人妻晴美が訪ねてきた。晴美は家に上がると六輔と酒を飲み始めた。やがて晴海はすっかり酔っぱらい、六輔の不倫調査の話を聞くうち、私達も不倫してみないかと誘った。晴美の夫も浮気しているのだという。六輔は誘われるまま晴美の肉体にむしゃぶりついた。果てたふたりは裸のまま眠ってしまった。しばらくすると真利子が帰宅した。鍵が見つからず玄関から叫ぶ真利子の声に慌てふためきながら、六輔は庭先へ晴美を追い出した。ようやく玄関に現れた六輔を見て真利子は驚いた。なんと六輔は晴美のパンティを履いていたのだ。

六輔はその後も和代との関係を続けていた。ふたりは海の近くのホテルで愛しあった。和代が奥さんとはどれくらいしているのかと訊くと、六輔は女房の体など三年で飽きてしまい、今は年に一、二回だと答えた。和代は最近典夫がまた求めてくるようになったと話した。先日高校のクラス会があり、そこで新しい不倫相手を見つけたらしかった。そして典夫の引き出しから見つけた写真を取り出し、また調査をして欲しいと頼んだ。写真を見た六輔は唖然とした。それは真利子と典夫のツーショット写真だった。

六輔が典夫を尾行していると相手のほうから声をかけてきた。典夫は六輔の正体を見抜いていた。典夫は和代の浮気を疑っていた。典夫はフェラチオが好きなのだが、和代は最近アゴが痛くなるから嫌がるのだという。六輔はその言葉に、真利子がクラス会から帰宅した時、カラオケの歌いすぎでアゴが痛くなったと言ったことを思い出した。やはり二人は不倫しているに違いないと思い込んだ。今度は典夫は和代の浮気調査を依頼してきたが、六輔は調子よく引き受けた。

六輔は真利子に何か自分に隠している事はないかと訊いた。真利子は否定せず、それは六輔のせいだと言った。六輔はお前の好きにしろと答えた。だがそれは六輔の勘違いで、真利子の隠し事とは子供ができたことだった。六輔は写真を見せ、典夫との関係を問いつめた。真利子は典夫が妻とうまくいっていないから相談に乗ってあげたのだと答えた。六輔は思わず真利子を押し倒した。二人は熱く燃えあがった。果たして真利子の不倫は本当にあったのか? ……真実は永遠に藪の中だった。



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