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伊藤洋介………広 正   翔
伊藤佳也子……佐々木 麻由子
小高時郎………三 浦 英 幸
小高雅恵………美 月 ゆう子
小高道郎………新 納 敏 正
三上典子………藍 山 みなみ
山城……………本 多 菊次朗

監 督……佐 藤   吏
企 画……福 俵   満
プロデューサー…深町 章
脚 本……福 原   彰
撮 影……清 水 正 二
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……田 中 康 文

思春期の少年達が大人の女との関係の末に成長してゆく姿を若手気鋭の佐藤吏監督が瑞々しく描きだしたエロス作だ。熟女系AVナンバーワン女優の美月ゆう子のほか佐々木麻由子、藍山みなみら人気女優が共演している。
 郊外のニュータウンで暮らす高校生の洋介と時郎。時郎は同級生の典子の家で彼女を抱き、その足で洋介の家へ遊びに出かけた。洋介の両親は数年前に離婚し、母佳也子が女手一つで洋介を育てていた。佳也子に思いを寄せる時郎は彼女をじっと見つめ、彼女もその視線が気になるようだった。
 時郎は父道郎と母雅恵の三人暮らしだった。時郎は食卓で密かに佳也子とメールのやりとりをしたが、父道郎に説教されてふてくされて席を立った。時郎は雅恵にも反抗的だった。その夜、道郎と雅恵は夫婦の営みをした。道郎は一方的に果てた。雅恵の姿にはどこか虚しさが漂っていた。
 早朝に帰宅した佳也子が眠りにつこうとすると洋介が寝室に現れ、教材費を求めた。佳也子は金を渡し、今日店は休みだが出かけるかもしれないと言った。
 放課後、洋介がひとり公園にいると典子がやって来た。彼女は時郎と別れたと話した。洋介がなんとなく煮詰まっているようなので、典子は「ちょっと冒険でもしてみたら」と言った。
 佳也子は都心のある駅前で人を待っていた。現れたのは時郎だった。しかし歳の離れた二人の会話が弾むはずもなく、佳也子が用事を口実に先に帰ろうとすると、時郎は彼女に口づけしようとした。彼女が拒むと子供の頃からずっと好きだったと告白した。佳也子は戸惑いながらも時郎の情熱がうれしかった。そしてとうとうラブホテルで時郎に抱かれるのだった。
 洋介はスーパーで雅恵と出会った。軽く挨拶して洋介と別れた雅恵は、辺りを窺いながら売場の商品を自分の買い物袋に滑り込ませた。その姿を目撃した洋介は驚いた。店の外で彼が待っていると、店を出た雅恵を店長の山城が呼び止めた。山城は建物の陰に雅恵を連れ込んで嫌らしい目つきで脅した。店員が山城を探していたので洋介は居場所を教えた。その隙に雅恵は逃げだし、洋介も彼女を追って逃げた。近くの公園で雅恵は自分が常習犯であり、寂しさのすえに万引きを繰り返していたことを告白した。洋介は驚いて言葉もなかった。
 典子は時郎のことを忘れるため、洋介を自分の部屋に入れて「しようか」と誘ったが、彼女がコンドームをつけようとするとあっけなくイッてしまった。洋介はまだ童貞だった。
 日曜日。洋介は時郎の家を訪ねた。彼は留守だった。応対に出た雅恵は先日の礼を言い、「あたしの味方は洋介君だけ」と言った。洋介が去ろうとすると、驚いたことに山城がすれ違いに家に入っていった。山城は常習犯の雅恵の住所まで調べて脅迫の機会を伺っていたのだ。雅恵が金を渡しても山城は満足せず、彼女の肉体を求めた。窓外からその様子を見た洋介は家に忍び込み、玄関にあった金属バットで山城を叩き伏せた。山城は動かなくなった。雅恵は早く帰るよう洋介を促した。彼はいったん外に出たが、雅恵を助ける決意をして戻った。
 その頃、佳也子は時郎との何度目かの情事に夢中だった。事後、佳也子は「このまま離れられなくなったらどうしよう」と呟いたが、それを聞いた時郎の目はどこか虚ろだった。
雅恵と洋介は車に山城の死体を乗せて出かけた。山中に埋めるつもりだった。途中で洋介は脅える雅恵を強く抱きしめ、ふたりはモーテルで結ばれた。彼らが車に戻ると山城の死体はなかった。彼は死んではいなかったのだ。それ以来山城は二度と雅恵の前には現れなかった。
 洋介は佳也子との体験を通して新しい自分を見つけた気がした。佳也子は時郎に対して本気になりそうだったが、時郎にそんな気はないようだった。佳也子は時郎のことを忘れる決心をした。その夜、朝まで酒を飲み続けた佳也子は、起きてきた洋介に、「どんな人生を送ってもいいからいい男になって」と言った。洋介にはなんのことだかわからなかった。
 日曜日の午後、洋介と佳也子が停留所でバスを待っていると、時郎と雅恵、道郎の一家がやって来た。親たちの他愛もない会話を耳にしながら、洋介も時郎も白けた表情で佇んでいた、それぞれの秘密を胸に秘めながら……
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