| トップページ | オンデマンドシアター |  ビデオ作品 |



フユミ…………池 田 こずえ
エミカ/レイン……華沢レモン
洋 子…………山 口 真 里
タカシ/月読………樹  かず
支部長/小山内裕一…竹本泰史
咲坂真一郎………本多 菊次朗
中年女性………山ノ手 ぐり子
刑事1…………後 藤 大 輔
刑事2…………津 田   薫
宗方……………池 島 ゆたか
ユイ……………佐々木 麻由子

企 画……福 俵   満
脚 本……五 代 暁 子
撮 影……長谷川 卓 也
音 楽……大 場 一 魅
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……中 川 大 資
スチール…山 本 千 里
現 像……東映ラボテック

池島ゆたか監督が五代暁子の巧みな脚本を映画化。サスペンスに濃厚なエロスをたっぷりからめて映画を盛り上げている。池田こずえ、華沢レモン、山口真里らフレッシュな女優陣の競演も見物の充実した一編。
フユミは鞄に詰めた大金を手に謎めいた地下室へ出向いた。そこには支部長と呼ばれる男のほかに月読やレインと呼ばれる謎めいた男女が集っていた。支部長はとある秘密組織の幹部で、腐敗した日本を変革するための資金作りためにフユミを利用し盗みを働かせていた。フユミが持参した金はヘルパーになりすました彼女が老人から奪ったものだった。支部長はフユミにご褒美をあげると言い、ルナと月読がフユミの肉体を弄んだ。 フユミはルームメイトで看護士のエミカにすすめられ、咲坂の法律事務所へ面接に出かけた。咲坂はフユミを気に入り秘書として採用を決めた。その夜、咲坂は風俗嬢の洋子を抱いた。バツイチの咲坂は洋子との気楽な関係を楽しんでいた。
事務所で働き始めたフユミのもとへ支部長が訪ねてきた。フユミがまとまったお金がないこの事務所で任務遂行は難しいと言うと、支部長はそこをなんとかするのがフユミの腕だと命令した。そこへ咲坂がやって来た。フユミは慌てて誤魔化したが、支部長の姿はすでに消えていた。フユミに好意をもった咲坂は彼女を食事に誘った。
数日後、咲坂が仕事で事務所を空けることになった。フユミは金庫から現金と小切手を取り出した。そこへ咲坂の元恋人である私立探偵のユイが訪れてフユミを驚かせたが、彼女は届けにきた書類を置くと出て行った。フユミが金と小切手を鞄につめこんで表に出るとユイが携帯電話で話していた。フユミはユイを避けるように反対方向に走りだした。
二週間後。とあるバーで咲坂はユイに頼んだフユミの調査報告を聞いた。ユイはフユミがヘルパーとして年寄りに接近し金や宝石を盗んでは姿を消す常習犯であること、現在はエミカという看護士と一緒に住んでいることを突き止めていた。
咲坂はフユミの部屋で彼女を捕まえ金を返すよう要求した。フユミは病気の母に送金して金はないと言った。そのフユミの耳に「その男を懐柔しろ」という支部長の声が聞こえてきた。フユミは秘書のときと同じパンストとミニスカートに着替えた。そして咲坂を誘惑し、咲坂は彼女を夢中で抱いた。事後にフユミは携帯で組織に報告しようとした。咲坂は彼女がオモチャの携帯電話を使っていることに気づいた。愕然とした咲坂は彼女を宗方という先輩の勤める精神科の病院へ連れていった。
宗方はフユミを統合失調症と診断した。かつては精神分裂症と呼ばれた病気だ。組織というのは彼女が考え出した妄想で、彼女の盗癖も何者かが彼女を利用しているせいかもしれなかった。咲坂は彼女を放っておけず、もう一度法律事務所で働くようフユミに頼んだ。自分が病気であることに気づいた彼女は躊躇したが、やがて咲坂の熱意と真心に打たれて承諾した。
ユイはフユミの病気は幼い頃に受けたトラウマのせいでかもしれないと推理した。彼女の父親は彼女がまだ幼い頃に彼女の母親と別れ、その後病気で死亡。彼女の母親も阪神淡路大震災で死亡していた。ユイは咲坂にフユミの父親の写真を渡した。
ある日フユミは仕事中に組織から呼び出され、地下室へ連れ去られた。咲坂は彼女の後を追った。支部長はフユミが咲坂の元へ戻ったことを責め、部下たちにお仕置きを命じた。そこへ咲坂が現れ、すべてはフユミが作りあげた幻想なのだと言った。幼い頃、冬美は父親が母や自分を虐待することに脅えながら暮らしてきた。支部長というのはフユミが作りだした幻覚で、その姿は生き別れた父親そのままだった。そしてそのフユミを利用していたのはエミカとその恋人タカシだった。フユミが地下室と思い込んでいたその場所は自宅だった。
事務所の屋上で咲坂はフユミにプロポーズした。冬美はまた父親の姿を見た。咲坂は心配したが、冬美はきっと自分を見守ってくれてるのだと言った。その後、二人は熱く愛しあった。


| X CITYメインメニュー | 新東宝トップページ |  X CITY会員登録 |
Copyright© 2000-2005 shin-toho. All rights reserved.
Copyright© 2000-2005 X CITY Website.All rights reserved.e-Mail : xcity@xcity.jp