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須藤レイコ……夏 目 今日子
相沢たまき……ナ ン シ ー
小早川真理……速 水 今日子
向井明彦………饗 場 圭 一
桐島 彩………小 林 まり子
須藤とし江……原   ひとみ
須藤慎一郎……真 実 一 路
大河原満男……本 多 菊次朗

監 督……佐 藤  吏
企 画……福 俵  満
脚 本……高 橋 祐 太
撮 影……前 井 一 作
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……氏 家 と わ
現 像……東映ラボテック

ディープな快楽に溺れていくレズビアンの愛と欲望を描いた高橋祐太の脚本を、監督佐藤吏がヴィヴィッドに映像化した一編。夏目今日子、ナンシー、速水今日子ら女優たちの競演が楽しみな異色作。
食品問屋で働くレイコは同僚の明彦と婚約中だった。ある朝、レイコは通勤の満員電車で痴漢に遭った。その様子を近くの座席に座っていた女たまきが見つめていた。 別の朝、レイコはまた同じ男大河原に痴漢された。大河原が電車を降りると、そばにいたたまきがレイコの腕を取って彼の後を追った。たまきは大河原を捕まえ、彼の股間を殴り失神させた。レイコはたまきと一緒に逃げながら名刺を差し出した。
その日の夕方、レイコが会社から出るとたまきが待っていた。ためらうレイコをたまきは真理という女が経営するバーに誘った。そこは女性の同性愛者が集う店だった。たまきはレイコにキスしようとしたが、レイコはうろたえドリンクをひっくり返してしまった。 レイコは帰ると言って席を立ったが酔いが回ってその場に倒れてしまった。彼女が意識を取り戻すと酔いつぶれたたまきが隣で寝ていた。レイコはたまきを自分のアパートへ連れ帰った。レイコが眠るたまきに唇を重ねると、たまきは突然舌を出してみせた。今度はたまきがレイコの唇を塞ぎ、彼女の体を愛撫しはじめた。レイコがためらっていることを知るとたまきは帰ろうとしたが、レイコは引きとめた。たまきはレイコを優しく抱きしめ、たまきのリードで二人は熱く愛しあった。
事後、レイコはずっと女性が好きだったこと、そしてそんな自分を無理に否定し続けてきたことを告白した。それ以来レイコは職場でも生き生きとした表情を見せた。後輩の彩はそれが明彦との関係によるものと思い込んだ。レイコは真理から、たまきが中学生時代に同級生の女の子に思いを告白していじめにあい、ずっと荒れた生活を送っていたという話を聞いた。レイコとたまきはレイコの部屋で同棲生活を送り、二人の愛情はますます深まっていった。
とある休日、レイコとたまきは海へ出かけた。たまきはレイコがどこまで本気であるのか不安に思っているように見えた。レイコと結婚したいとほのめかしたが、レイコは返事をすることができなかった。たまきは真冬の波に向かって駆け出すと「結婚したい!」と叫び、レイコの腕をとって二人で戯れた。 アパートに戻ると意外なことにレイコの両親と明彦が鍋を用意して待っていた。両親は親戚の法事のついでに立ち寄ったということだった。皆でコタツを囲み団欒するうち、たまきはレイコにキスし胸を鷲づかみにした。一同は唖然とし、たまきは家を飛び出した。
追ってきたレイコに向かってたまきは同性愛を恥じることなんかないと訴えた。レイコは自分たちを白い目で見る世の中に立ち向かう勇気がないのだと言った。たまきは「一緒にいたらレイコの人生をめちゃくちゃにしてしまう」と言い残して走り去った。それ以来たまきはレイコの前から姿を消した。レイコは真理のバーで酔いつぶれた。 そんなレイコに真理はたまきのことは忘れて両親や明彦に謝るようすすめた。レイコはいつかたまきと再会した時に恥ずかしくない姿を見せたいのだと言った。そんなレイコを真理は優しく抱きしめた。レイコは全てを忘れようとするかのようにホテルで激しく真理と愛しあった。翌朝、レイコは一人海岸を歩き、朝日を浴びながら「ありがとう」とひとり呟いた。
レイコは明彦との婚約を解消した。そんなレイコを彩は不審に思ったが、レイコは机の上に立ち上がるとみんなに向かって自分はレズビアンであると宣言した。 やがてレイコは会社を去ることになった。別れ際に明彦はもう一度やり直せないかとレイコを誘ったが、レイコは断った。立ち去ろうとするレイコに明彦は同性愛は理解できないがレイコのことは認めると言った。 レイコは真理のバーで働き始めた。ある日、彼女は街中でたまきの姿を見つけた。たまきはほかの女と一緒だった。二人はお互いに気づき、しばらく微笑みあいながら暫く見つめあったが、やがてそれぞれ別の方向へ向かって歩き始めた。

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