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まるこ…………山 口 玲 子
満 子…………君 嶋 も え
 圭 …………水 原 香菜恵
テ ツ…………川 瀬 陽 太
大 木…………本 多 菊次朗
乙 也…………牧 村 耕 治

監 督……深 町   章
企 画……福 俵   満
脚 本……深 町   章
撮 影……長谷川 卓 也
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……佐 籐   吏
現 像……東映ラボテック
スチール…津 田 一 郎

気ままな毎日を送るスリのカップルがひょんなことから事件に巻き込まれていくさまをベテラン深町章監督がお色気タップリに描き出した興奮ドラマ。グラマー女優の山口玲子、AVで活躍の新人君嶋もえ、水原香菜恵が競演。
テツとまるこはスリで生計を立てている。その日、二人は人ごみのなかでチンピラ風の男に近づいて財布を抜き取った。男の定期入れからはカッターでジグザグに切られた一ドル札が出てきた。何かの取引の時に相手を確認するために使う割符だろうとテツは言った。そこへテツの義母から、彼の父が呆けて施設に入れることにしたと電話が入った。テツはまるこを連れて田舎に行くことを決めるが、そのまえに二人はたっぷりと愛しあった。 テツたちに財布を掏られたチンピラは薄暗い空間で縛られ、ヤクザのボス大木にヤキを入れられていた。大木は女言葉をしゃべる変なヤクザだった。テツが盗んだ割符はコカインの取引に必要なものだった。大木は男に「死んで責任を取ってもらう」と冷たく告げると、愛人の圭にイチモツをしゃぶらせた。
テツとまるこは実家にやって来た。テツの父乙也はすっかり呆けて妻満子を死んだ先妻の伸子と呼び違えていた。テツは満子が経営するスナックは当面自分たちが面倒見るので、父の世話を頼むと満子に言った。
乙也はテツたちが風呂に入っている間、二人の部屋の障子に指で穴をあけて中の様子を窺った。続いて部屋に入りこんで彼らのバッグを物色した。中からは金の入った分厚い封筒と、例の一ドル札の半ピラが出てきた。乙也は金には目もくれず、急になにかを思い出したように一ドル札で障子にあけた穴をふさぐといそいそと出て行った。その後、乙也は満子を抱いた。呆けても女を抱くことだけは一人前だった。満子は伸子と呼ばれながらも大いに感じているようだった。その頃テツはバッグの中の割符がなくなっていることに気づいたが、大して気にもせずに二人は熱く愛しあった。
テツはラーメンを作るのが得意なので、まるこの提案で満子のスナックでラーメンを出すことにした。テツが試しに作ったラーメンをまるこは美味しそうに食べた。そこへ大木と圭が現れた。最近シマを荒らしている二人の噂を聞いたて行方を追ってきたのだった。大木が例の割賦を返すよう言うと、圭が拳銃をテツに向けて威嚇した。二人の所持品から割符は見つからなかった。大木はあの割賦は明後日の夜にヤクの取引で使う大事なものだと話し、家を捜すと言い出した。そこへ電話が鳴り、満子が乙也が死んだことを知らせてきた。テツは葬式が済むまで逃げ隠れしないので一晩待って欲しいと大木に頼んだ。 テツが家に戻ると顔に白い布をかけられ横たわる乙也の姿があった。布をまくりあげると乙也は絶頂の表情をしていた。満子は乙也が行為の最中に死んだことを話した。テツは悲しみまぎれに馬鹿な冗談を言い、満子とともに父の亡骸の前で泣き笑った。まるこは二人を見ながら溢れ出る涙を拭った。
テツは葬儀の準備を進め、このまま割符が見つからなかったら二人は殺されてしまうから、まるこにはひとりで東京に帰るよう言った。まるこは一人で行くのは嫌だと言った。満子は乙也の死体に口移しで酒を飲ませた。テツがそれを見ていると、ふと障子に割符が貼りついているのを見つけた。テツは慌てて障子から割符を剥がし取った。
業を煮やした大木と圭は子分を連れてテツの家にやって来た。テツは読経が始まるから少しだけ待ってくれと玄関前で大木たちを待たせた。一計を案じたテツは居間にラジカセを置いて読経のCDを流した。大木たちが言われるままに玄関で待っている隙に、テツとまるこは満子を連れて裏口から逃げ出した。しびれを切らした大木は土足で部屋に踏み込んだが、居間にはラジカセが残されていただけでもぬけの殻だった。テツは車を走らせた。まるこが日の出埠頭へ行くのだろうと訊くと、テツは当たりだと答えた。周囲では白々と夜が明けはじめていた。

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