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マ  キ………蒼 生 侑香里
時  子………佐々木 麻由子
伊  勢………山 ア   信
油  谷………十日市 秀 悦
初  山………ささき まこと
矢  口………中 山 一 漏
桑  原………飯 田 まさと
警視庁の男……木 村 まさと

監 督………渡 邊 元 嗣
企 画………福 俵   満
脚 本………武 田 浩 介
撮 影………飯 岡 聖 英
照 明………伊 和 手 健
編 集………酒 井 正 次
録 音………シネ・キャビン
助監督………佐 籐   吏
現 像………東映ラボテック
スチール……佐 籐 初太郎

本作は、自らの肉体を武器に痴漢男たちを追いつめ逮捕する女囮捜査官でありながら、愛する男の復讐のため次々と殺人に手を染めていく女の姿を描いたサスペンス・タッチの異色エロス。ヒロインのマリに、ピンク映画への出演はこれが最初で最後となる蒼生惰香里が扮する。

 ある夜、桑原はパソコン通信で知り合ったジャンヌと名乗る女と波止場にとめた車の中で会った。昂奮した桑原が口づけをしようとすると、女は桑原の首筋に細い針を刺した。桑原はそのまま息を引き取った。
 通勤ラッシュの電車の中。OL風の服装の時子の背後に男が近づき、その指が彼女のスカートの中に侵入していった。その時、マキが男の腕を掴んだ。そして時子も、男のもう一方の腕を掴んだ。二人は電車内の囮捜査で痴漢を捕まえる女痴漠捜査官だった。
 マキは植物人間となって警察病院に入院している恋人の矢口を見舞った。以前、矢口はOLの暴行殺人事件を追っていた。犯人は女たちをレイプしてはその様子をビデオに収め、裏ビデオとして流していた。矢口はその捜査中に彼らに襲われたのだった。
 翌日。マキは精神カウンセラーの初山のクリニックを訪れた。マキは半年前から初山の治療を受けていた。院長の初山は美しいマキに好意を抱いていた。その夜、マキと初山は診察室で体を重ねた。しかしマキは突然冷酷な表情で初山を見つめると、レイプ事件について問いつめた。初山も犯人グループの一人だったのだ。マキは自らの手で矢口の復讐を果たそうとしていた。桑原に続いて、初山もマキの手で殺された。
 マキは次に金融会社を営む油谷を狙った。OLを装ったマキはあらかじめ多額の借金をつくり、周到に準備をすすめていた。彼女は夜の事務所に油谷を訪ね、借金返済のためにソープランドで働くことを決意したと告げた。いかにも好色な油谷は借金を棒引きしてやるからと、マキの肉体を求めた。マキは隠してあったナイフを油谷に突きつけ、リーダー格の伊勢への連絡方法を問いつめた。その時、油谷の携帯電話が鳴った。 相手は伊勢で、油谷の顔が強張った。油谷は隙を見て事務所から飛び出したが、非常階段を踏み外して階下へ落下していつた。
 最後の標的は闇の世界を牛耳る代行屋・伊勢であった。マキは彼らの作った裏ビデオを見て衝撃の事実を知った。ビデオの中でレイプされている女はなんと時子だった。マキは慌てて時子の部屋を訪れた。時子は苦々しい過去を話し始めた。夫と離婚し、初山のカウンセリングを受けた時子はまんまと彼らの罠にはまってしまったのだった。時子はマキが犯人グループのメンバーを次々と殺してきたことを察するが、マキの真剣な表情を見て、伊勢の居場所を教えた。
 マキは伊勢の事務所へと向かった。伊勢は彼女を待っていたように余裕のある笑みを浮かべながら大金の入ったアタッシュケースを差し出し、自分のパートナーになって欲しいと持ちかけてマキの肉体に手を伸ばした。マキは隙を見てナイフを手にし、伊勢の首筋に刃を当てた。同時に伊勢が銃をマキに突きつけた。そこへ銃を手にした時子が現れた。時子は伊勢を射殺すると意外な真実を話し始めた。捜査中の矢口は実は時子を利用して伊勢に近づいたが、買収に応じて伊勢と手を組もうとしたのだった。そして矢口を愛してしまった時子にとってマキの存在はとても辛いものでもあった。時子は病院で矢口を殺してきたばかりだった。そしてこの場でマキと伊勢を殺して全てを終わりにするつもりだったのだ。時子に薬を嗅がされたマキの意識は遠のいていった。 マキが目を覚ますと、そこは病院の一室だった。時子は銃で自殺し、事件は警視庁の内部で秘密裏に処理されたという。退院したマキは矢口の遣骨を手に公園を歩き、彼の骨を手に握りしめた。粉々になった骨が風に舞い散った。
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