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 携帯電話の出会い系サイトを利用して行きずりの情事を繰り返す人妻聡子は、事故で目 が見えなくなったデザイナーの敦と出会い、ふとしたことから彼の世話をすることになる。彼女の朗読を通じて二人の間にはいつしか愛が芽生えるが…。
 冷めきった夫婦関係が原因で大胆な情事を繰り返す人妻が、思いがけず出会った新たな愛に目覚める姿を描く。ピンク映画二本目の出演となる麻田真夕のほか、新人の秦来うさ、愛葉ゆうきらが出演する異色の欲情篇。


 OLの聡子は携帯の出会い系サイトで知り合った男と行きずりの情事を繰り返していた。夫の孝一は彼女を捨てたにもかかわらず再び戻ってきた。聡子は身勝手な彼を許せずにいた。
 レイアウトデザイナーの敦はひさみと同棲していたが、仕事に没頭する彼に愛想をつかした彼女は家を出てしまった。敦は交通事故にあい、車の荷台にあったガラスの破片のせいでしばらく両目が見えぬ生活を送ることになった。その生活は想像以上に困難なものだった。彼は救いを求めるように「104」をダイヤルし、自分の名と住所を告げると、金を払うからここにきて欲しいと言った。電話口の女は事務的に断るだけだった。
 その夜、敦の部屋にその女が訪ねて来た。それは聡子だった。聡子は部屋に上がり、彼の世話をしてやった。敦は失礼だとは思うがお礼がしたいと、彼女に財布を渡した。聡子は電車代だけ、と言いながら三万円を抜いた。
 聡子が眠っていると、酔って帰宅した孝一が体を求めてきた。彼女は頑なに拒み、孝一の身勝手さに耐えられず部屋を出ると、出会い系サイトで知り合った笹本にホテルで抱かれた。
 翌日、聡子はまた敦のもとを訪ねた。彼女は買い物をしてくると彼の財布を預かり、昨日の三万円を返した。敦は昨日聡子が帰ってから不安になったと話し、また来て欲しいと言った。
 次の日も聡子は敦を訪ねた。敦が彼女の名を尋ねると、聡子は彼の掌に指で文字を書いた。そして恥ずかしさを隠すように持っていた本を手にして朗読して敦に聞かせ、敦はその声を録音した。その後、部屋に戻った二人はどちらからともなく肉体を求めあった。やがて敦の目の包帯が取れる日になった。
 その頃、孝一もまた出会い系サイトで若い女・由利とホテルへ行ったが、彼女は彼の財布から金を抜いて逃げた。酔って帰宅した孝一は強引に聡子を押し倒し、嫌がる彼女の首を絞めた。
 翌日、敦の部屋にひさみが帰ってきた。聡子は病院で首の手当てを受けた。聡子が敦に電話すると、ひさみが電話口に出た。敦の包帯はもう取れていた。ひさみはちゃんと別れを言うために戻ってきたと言った。聡子が部屋の前に来ると、敦とひさみが一緒に出てきた。聡子は夜の街をさまよった。聡子が再び敦の部屋を見上げていると、彼が部屋を出た。敦はヘッドフォンで聡子の朗読のテープを聴いていた。ひさみは部屋の中から別の朗読テープを見つけた。その夜、敦とひさみは愛し合った。
 敦が本屋で聡子が読んだ文庫本を見つけると、聡子がその本を手に取り、すまなそうに差し出して去った。敦にはそれが聡子だとは知る由もなかった。敦は公園にいた聡子を見つけて声をかけ、ある人を探しているのだと朗読のテープを聞かせた。声が出ない聡子は、明日ここで、というメモを敦に渡した。
 ひさみは敦の聡子への思いを知り、彼の元を去った。翌日、敦は約束の公園に向かった。ベンチに横になり、朗読のテープを聴いていると、いつの間にか聡子が隣りに座っていた。敦は聡子の掌に「さ・と・こ」と指で文字を書いた。テープから流れる聡子の声が空間を満たした。






監 督………榎 本 敏 郎
企 画………福 俵   満
脚 本……河本晃・榎本敏郎
撮 影………前 井 一 作
編 集………酒 井 正 次
録 音………シネ・キャビン
助監督………吉 田   修

吉沢聡子……麻 田 真 夕
上野 敦……川 瀬 陽 太
斎藤ひさみ…秦 来 う さ
吉沢孝一……松 原 正 隆
坂井由利……愛 葉 ゆうき
三崎…………石 川 雄 也
笹本…………吉 岡 睦 雄
医師・真鍋…S A R U

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