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富子は下半身不随の夫の世話をしながら小さな印刷工場を営んでいた。ある日流れ者の隆三が工員募集の張り紙を見てやって来る。肉体の疼きを抑え切れぬ富子は彼との情事に燃えあがる。彼女は隆三と家を出る決意をするが…。
 とある印刷所を舞台に、不能の夫のかたわらで流れ者との不倫に溺れていく人妻の姿を描く本格的官能篇。日活ロマンポルノ出身の後藤大輔が初のピンク映画に挑んで監督・脚本を手掛けた。佐々木麻由子、山咲小春が剥き出しの女の欲望を演じる。


 富子の夫守の母が死んだ。守が寝たきりなので、富子が喪主代理を務め、無事に葬儀は終った。富子の家は小さな印刷屋を営んでいる。住居となっている二階の布団に守が弱々しく寝ていた。守は葬儀から帰ってきたばかりの富子の肉体を求めるが、そのペニスは起たなかった。富子は一人になると骨壷から義母の遺骨を取り出し、それを手にしてオナニーをはじめた。
 その夜、求人の貼り紙を見た流れ者の隆三が家の門を叩いた。富子は守に相談するが、彼は生煮えな返事をするばかり。だが、仕事が溜っているので富子は彼を雇うことにした。
 翌日。真夏のうだるような暑さの中、富子と隆三は仕事を続けた。富子が買い物に出掛けたので、隆三は二階の守の部屋を覗いた。守は母のために音楽の夢を諦めて印刷屋を継ぎ、事故で下半身不随になった過去をやりきれぬ思いで話した。
 隆三は仕事場で突然富子に襲いかかった。富子は二階の守に助けを求めるが、やがて彼を受け入れ二人は熱く燃えあがった。だが、富子はもう二度としないでと冷たく言い放った。
 翌日、富子は守を車椅子に乗せて検査入院のため病院へ連れて行った。彼女と看護婦の杏子はレズ関係にあった。富子が家に帰ると隆三の姿がなかった。富子は彼が出て行ったものと思い込んだ。その夜、杏子が喪服姿で焼香に訪れた。二人は激しく肉体を求め合った。そこへ隆三が舞い戻った。富子は淫乱女と罵る彼のモノにしゃぶりつき、やがて人生をやり直したい、遠くへ連れ出して欲しいと泣きながら懇願するのだった。
 富子は隆三と家を出る決心をするが、隆三が競輪に夢中になっている間に一人帰宅した。家では病院にいるはずの守が待っていて、富子の首を絞めた。競輪で稼いだ金を持って戻った隆三を、富子は別室に守がいるにも関わらず大胆に求めた。隆三は富子が体験したことのない淫らな行為をし、富子は高まりながら守を殺して欲しいと言った。別室の守が全てを聞いていた。
 数日後、リハビリから戻った守を階段から突き落とす計画が立てられた。病院で守は死に対する恐怖を杏子に語った。帰宅した守は階段を上るために背負われた隆三の背中で小便を漏らし、続いて背後から隆三の首を思い切り絞めた。足を滑らせた隆三は守と共に階段を転げ落ちた。死にかかった守のペニスが勃起した。隆三はインク缶を守の頭に振り下ろし、守は息絶えた。そのすべてを偶然訪れた杏子がドアの外から聞いていた。
 一週間後。守の葬儀が行われ、再び彼の親戚たちが集まった。そこへ現れた杏子は全てを察しているようだった。帰宅した富子を頭に包帯をした隆三が待っていた。二人は再度激しく愛し合い、その直後、階段を降りようとした隆三は足を踏み外して転げ落ちてしまった。富子は彼の名を呼びながら呆然と階下を見つめた。






監督・脚本…後 藤 大 輔
企 画………松 盛 健 二
企 画………福 俵   満
原 案………堪     忍
プロデューサー…池島ゆたか
撮 影………飯 岡 聖 英
音 楽………大 場 一 魅
編 集………酒 井 正 次
録 音………シネ・キャビン
助監督………佐 藤   吏
現 像………東 映 化 学

立花富子……佐々木 麻由子
坂田隆三……木 村 圭 作
立花 守……松 木 良 方
矢野杏子……山 咲 小 春
香苗…………水 原 香菜恵
章……………中 村 万 隆
秋男…………新 納 敏 正
弘之…………川崎 ひろゆき
くみ子………森 久 美 子
豊……………螢 雪 次 朗
看護婦・佳織…河 村  栞
松葉杖の患者…神 戸 顕 一

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