女好きの太市は毎晩違う女を家に招いてセックスを楽しんでいた。そんなある日、隣に住む病弱な美女みくにが死んだ。みくにの幽霊は男を知って天国に行きたいと太市に迫った。セックスの悦びを覚えた彼女は毎晩太市の前に現れ…。
　エクスタシーを知ったキュートな女幽霊とプレイボーイの奇妙な愛欲の日々を描いたファンタジック・コメディ。里見瑤子、奈賀毬子、佐々木麻由子ら豪華女優陣が共演。

　太市は女遊びが激しく、毎晩違った女を家に連れ込みセックスを楽しんでいた。その夜は会社の同僚の瑞穂を家に呼んだ。セックスを終えた後、瑞穂は部屋に転がっていた女物のイヤリングを見つけ、泣きながら太市を責めた。だが、太市はお前は遊びだと冷たく瑞穂に言い放った。
　翌日の夜。太市は隣に住む仁科の妹みくにが今朝死んだと聞かされた。みくにと会ったことはなかったが、彼女が美人と聞いて興味を持ち、仁科の部屋に弔問に訪れた。みくにの写真を見てその美しさに目を奪われた彼は、彼女なら本命の恋人にしてもいいと心の中で呟きながら手を合わせた。
　太市が部屋に戻ると、隣の壁からみくにが呼びかけてきた。彼女の幽霊はお礼を言いたいからと太市の前に現れ、あの世に行く前に男を知っておきたいので一度だけ抱いて欲しいと懇願した。太市は恥ずかしそうに体を開くみくにを抱いた。絶頂に達した瞬間、みくには礼を言いながら光の中に消えていった。
　翌日。太市の部屋にまたみくにが現れた。彼女は太市のイチモツをくわえ込み、人間の魂は四十九日間この世に残ってなければならないので後四十八日間あなたとこうしていたいと言った。そんな二人の淫らな声を、部屋の外で瑞穂が聞いていた。

瑞穂は妊娠してしまったので責任を取って結婚して欲しいと太市に迫った。みくにと瑞穂の執拗さに悩んだ太市は深夜まで会社から出られず一人悩みつづけた。 　太市はみくにから逃れるため瑞穂に結婚して欲しいと頭を下げた。その夜、彼女を家に招き、情熱的に彼女を抱いた。すると、恐怖の形相をしたみくにの幽霊が窓の向うに浮かび上がり、瑞穂は激しい頭痛に襲われて部屋を飛び出した。みくには瑞穂は妊娠などしていないと話し、太市をベッドに押し倒した。 　瑞穂から妊娠の話は嘘だということを聞き出した太市はみくにに礼を言った。向かいに住んでいた路子は、遊び人の夫に苦労し一年前に自殺した。夫への仕返しに一度不倫したかったという彼女の願いを叶えて欲しいとみくには頼んだ。太市は路子の求めるまま彼女を絶頂へ導いた。 　それから四十日間、太市は毎晩みくにを抱き、本当の恋人同士のように関係を続けた。そしていよいよ四十九日目が訪れた。太市が会社から帰ると、死んだ彼の愛犬の姿があった。今までのお礼にみくにがこの世へ蘇えらせてくれたのだった。太市は最後のセックスのために彼女をベッドへ導くが、彼女はただ太市の体を強く抱きしめるだけだった。二人は朝まで固く抱き合った。翌朝、太市が目覚めるとみくにの姿はもうなかった。 　太市はどこか気力を失ったようだった。その夜、突然隣の壁を叩く音が聞こえてきた。みくにだった。再び彼の前に現れたみくには、天国で知り合った、男を知らずに死んだ不幸な人達の相手を週に一回して欲しいと頼んだ。仕方なく引き受けた太市の前に、最初の相手純がやって来た。だが、純はなんと男だった。逃げ出そうとする太市は二人に捕まり、純が彼の尻を貫く悲痛の声がアパートに響き渡った。

監　督………深　町　　　章 企　画………福　俵　　　満 脚　本………岡　　　輝　男 撮　影………飯　岡　聖　英 編　集………酒　井　正　次 録　音…………シネキャビン 助監督………佐　藤　　　吏 現　像………東　映　化　学 スチール……津　田　一　郎

別所太市……岡　田　智　宏 仁科みくに…里　見　瑤　子 富田瑞穂……奈　賀　毬　子 白石路子……佐々木　麻由子 保坂　純……横須賀　正　一 井口和彦……丘　　　尚　輝 山辺恵三…かわさきひろゆき 仁科広明……さとう　おさむ